ハイクルーズはディーゼルエンジンやボイラー等に対して、補助燃料を供給する補助燃料発生装置・供給システムです。エンジン内の燃焼効率をアップさせるもので、燃費向上、環境対策、コストダウンに威力を発揮します。
水を電気分解し発生させた水素と酸素(比率2対1)の混合ガス(HHOガス)を、空気と一緒にエンジンに送り込み燃焼効率を格段に高め、燃料消費量を20%~35%削減できるようになります。
これまでの実験や一般運用を含めましても、ハイクルーズによってエンジンが故障したという報告は一例もありません。(2015年1月現在)エンジンに負荷を与える装置ではないということです。HHOガスが補助燃料である事から、仮に本装置が故障した場合でも、エンジン等の内燃機関は従来の燃料燃焼に戻るだけで、装置故障の影響が内燃機関自体に影響する事はありません。生成したHHOガスは使用する分量のみガスを生成し、備蓄することなく直接エンジンに送られるため、爆発などの心配もありません。生成したガスは水素:酸素(2:1)の混合ガスなので安定しており、人体への影響もなく環境に優しい補助燃料といえます。
以前までの装置は、寒冷地での導入に際して、装置内の専用水が凍結するという重要な課題がありました。
この案件に取り組み、1年間にのぼる実証実験を重ねて、燃焼効率アップと北海道での安定使用を確認。外気がマイナス30度でも凍結しないよう防寒対策に力を入れ、3日間はボックス内を摂氏0~5度に保たせます。こういった難点を解決し、寒冷地対応型ハイクルーズが販売開始される運びとなりました。
この実験では12トントラック2両で行い、平均燃費が1リットル当たり24%アップ。また、馬力が上がり、アクセルを踏む量が減少するという声もありました。併せて、エアクリーナーを定期的に付け替えていれば、エンジンオイルもクリーンな状態を長期間キープできます。
寒冷地対応型が開発されて冷涼地での本格販売が始まると、2013年~2015年にかけて、5度に渡り新聞記事として掲載されました。
水素酸素混合ガスは、以前よりブラウンガスとして利用を検討されていましたが、溶断機等の一部利用に留まっていました。
温暖化ガス排出削減の観点から、クリーンエネルギーとして見直す機運が高まりましたが、ガスのみを燃焼させる場合、燃焼速度の速さや温度が課題となりました。
ディーゼル機関の補助燃料として利用することが提案され、燃料使用量の大幅な削減が実現されることが確認されました。
ハイクルーズはボックスに入れトラックの空いたスペースなどに取り付け、トラックの形状により取り付け場所が異なります。大きさはボックスを含め、高さ35cm、横75cm、奥行き30cmで重さは45kg。
水素を効率よく発生させる専用水の購入が必要であり、ミネラルウォーターや水道水などを補充しますと、充分な性能を発揮できないことや故障の原因につながります。
※ 油分が混入することでも、充分なHHOガスを発生できません。ご注意下さい。
実証実験は国内外で行っており、トラックエンジンの排気、燃料消費、及び運転席キャビン内騒音レベルなどをモニタリング。
HHOガスを燃焼空気と一緒に内燃機内に吸い込ませ、HHOガスが燃料の炭化水素の燃焼を補助します。よって燃焼効率が上がり、燃料使用量と排気ガスによる汚染物質の削減になります。